一人ひとりの顔立ちやライフスタイルに合わせたオーダーメイドの義歯をお作りします。
入れ歯を使用する必要性に迫られている方々は、それによって日常生活がどのような影響を受けるかについて知っておく必要があります。ここでは入れ歯の使用に関するさまざまな質問にお答えします。入れ歯(義歯)について
ご自身の歯の全部または一部が失われた場合、全部床義歯または部分床義歯を使用することによって大きなメリットが得られます。歯は頬や唇を支えており、ふっくらとした笑顔を作り出すために必要なものです。歯があることで顔面の筋肉が引き上げられ、より若々しく生き生きとした表情を作り出すとともに、会話や咀嚼および嚥下(えんか=口の中の食物を胃にのみ下すこと)が容易になります。
会話や咀嚼の方法が変わりますか?
義歯の使用に慣れるまでは、ときおり舌や口内を噛んでしまう場合もあります。使用開始当初は、粘り気のある食物や硬い食物を避け、流動食や軟らかい食物を食べる方がよいでしょう。食物を小さめに切って食べることも有効です。また、総入れ歯の場合には、前部よりも左右側部で噛み下すようにするとよいでしょう。
さらに、義歯の使用によって唾液量や味覚の変化を感じる場合もあります。このような症状は新しい義歯を装着した直後に見られる事がありますが、日時の経過と共に変化にも順応し、会話や咀嚼も快適になり、自身が持てるようになるでしょう。
義歯に慣れるにはどのくらいの期間を要しますか?
新しい義歯に順応する期間の長さには個人差があります。すべての歯を抜歯した直後に全部床義歯を装着する場合、翌日に予定されている術後の来院時まで引き続き口内に義歯を装着しておきます。特に治療中はほとんど義歯を装着したままにしますが、これは「バンテージ(包帯)」として口内の組織を支える役割を果たすためです。
治療完了後は、毎晩就寝前に義歯を取り外します。取り外した義歯は絶対に乾燥させないように注意してください。素材が縮んだり、変形したりする原因となります。次に口内に装着するまで、取り外した義歯は必ず洗浄液か水に浸しておいてください。
義歯の手入れ方法は?
義歯のお手入れには、義歯専用のブラシとクリーナーを使用します。一般の練り歯磨きには研磨剤が入っているため、義歯には使用しないでください。取り外した義歯をきれいにしたあと水ですすぎ、義歯専用の洗浄液内に浸しておきます。 部分床義歯を使用している場合、ご自身の天然歯の歯磨きおよびデンタルフロスも忘れず行ってください。特にクラスプ(鉤)の周辺部分はていねいにブラッシングしましょう。このような支台歯には食べ物のカスがたまりやすく、そこに唾液の酸と細菌が結びついて虫歯になるケースが多いので特別の注意が必要です。
また、口内にぴったりフィットした義歯は、自然に分泌される唾液の酸によって口腔組織に付着するため、義歯用の接着剤を使用すると逆に快適な装着感が損なわれる場合があります。義歯用の接着剤を日常的に使用する場合は、あらかじめ歯科医にご相談ください。
義歯の簡単な修理は自宅でできますか?
義歯の補修や調整が必要になった場合、歯科医院にご持参いただくのが最善の方法です。多くの場合、お待ちの間にクリニックで補修、調整、または交換を行う事が可能です。同時に義歯の装着状態を確認する事ができますし、すべての口内組織が健康であるかどうかを検査する事もできます。
アフターケアには、どのくらいの頻度で通院すればよいですか?
最初に義歯の装着および適合を行った後にも、小規模な調整が必要になる場合があります。それ以外には、義歯を装着した下の部分の軟組織が健康であるかどうかを検査するための来院が必要になるだけです。また、一部の天然歯が残っている場合、一生の間それらの歯を大切に守るため、通常のデンタルケアで来院されることをお勧めします。